佑ちゃんは“自分”も持っています。日本ハムのドラフト1位斎藤佑樹投手(22=早大)が11日、プロ野球の諸先輩から受けたアドバイスを自分なりに取捨選択していることを明かした。「全部聞いて、すごくいいなと思ったものは取り入れて、ちょっと違うなと思ったものは聞き流します。全部聞いていたらもたなくなるので」。自分のスタイルを理解している斎藤ならではの発言だった。

 「結果を出すこと。汚いフォームでもそれが一番だと思っているので。それも人の個性。その人が出来ても、自分が出来ないフォームもある」。早実で夏の甲子園を優勝して注目を浴びるようになってから、この考え方を踏襲してきた。

 ダルビッシュも斎藤の考えに賛同した。「評論家の方の中でも難癖をつけたがる人もいる。アイツは頭がいいから大丈夫ですよ」と太鼓判を押す。品行方正なイメージが先行していることに対しては「本質的にはそうじゃないと思いますよ」と含み笑いで答えた。

 この日は、キャンプ初の雨。斎藤は室内打撃練習場でアップ、キャッチボールを行った後、ウエートトレーニングだけで午後0時半には宿舎に戻った。13日の韓国サムスン戦(名護)に登板予定で「打たれてもいいと思っています。プロの打者と対戦できればいいです。(結果は)意識していないです」と、こちらでも自分の考えを貫く。【木下大輔】

 [2011年2月12日8時16分

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