<オープン戦:阪神1-0西武>◇10日◇甲子園

 レオのエースが投じた2球目、152キロ直球を中前にはじき返した。2番平野の3球目に好スタート。二盗でチャンスを広げ、鳥谷の左前打で先制ホームを駆け抜けた。

 阪神俊介外野手(23)が西武戦に「1番中堅」で先発出場。1回にバットと足で得点を呼び込んだ。あっという間の速攻が、シーズン1番の座を色濃く予感させた。

 俊介

 しっかり振れたので良かったと思う。いつでも走れる準備はしていた。打者を助けるためにも走りたい。チャンスが広がるのでクリーンアップの前にしっかり出たい。

 6日横浜戦(倉敷)では、同点に追いついた9回2死一、二塁から中越えサヨナラ二塁打。中堅のレギュラー取りを決定づけたばかりだ。貧打に悩むチームの中、ここまで3割4分6厘の高打率。先発した5試合ではすべてHランプをともすなど、好調をキープしている。真弓監督がリードオフマン役に当確ランプをともした。

 「調子がいいので、1番を任せてもいい、と考えている。ただ他の選手との関係もあるんでね」。

 うれしい高評価にも「今は調子がいいので振れてるけど、課題が残る打席もあるし、結果を残してそういう風に言われるようにしたい」とおごらない。ルーキーだった昨季、41試合の先発で8番起用が31試合。2番での6試合はあるが、1番でスタメンは未体験だ。コツコツと結果を積み重ねていけば、25日ヤクルトとの開幕戦、神宮の真っ新な打席にトラの新トップバッターが立つかもしれない。