セ・リーグが、パ・リーグに足並みをそろえて4月12日に同時開幕することになった。セ臨時理事会が24日、都内で開かれ、29日に決めていた開幕日を再延期して、パと同じ4月12日に変更することが決まった。ナイターと延長戦の取り扱いも、すべてパに準じることになった。

 巨人の開幕戦は、宇部(山口)-北九州(福岡)2連戦で行われることになった。巨人の地方での開幕戦は、52年にフランチャイズ制が確立して以降初めて。球団関係者は「4月12日は正式に宇部-北九州2連戦になりました」と話した。山口県内の巨人公式戦は65年の下関球場での大洋戦以来46年ぶり。宇部では55年4月の広島戦以来、実に56年ぶりになる。

 宇部でも、セ・リーグ理事会の行方に興味津々で、4・12開幕に感激を隠せない。地元関係者は「ホントに巨人が宇部で開幕戦?

 みんな真偽を確かめたがっています。読売新聞に問い合わせると『現状では宇部で決まりですが、神宮でやるかもしれない』と言ってました」と話していた。

 巨人は、4月の東京ドームでの主催試合をすべて断念。その上で、清武球団代表は「GCをCGにしたり、それを考えます」と、4月の主催試合をビジターに変更すべく調整すると話した。4月、東京ドームでの主催カードは15日からの広島3連戦、22日からの中日3連戦が予定されていた。両カードを広島戦はマツダで、中日戦はナゴヤドームで開催し、後半戦のカードでビジター予定を、東京ドームに代えてもらうべく協力を求めていく。ナゴヤドームにイベントの予定が入っているが、可能性を探る。

 了解が得られれば開幕から24日まで約2週間はロードが続く。東京ドーム初戦は5月3日阪神戦になる。【金子航】