<楽天2-5中日>◇12日◇Kスタ宮城

 落合竜が逆転勝ちで連敗を3で止めた。守護神岩瀬仁紀投手(36)のメモリアル登板を全員一丸となって演出した。

 反撃は1点を勝ち越された直後の8回、2死からだった。楽天青山から和田一浩外野手(38)がストレートの四球を選ぶと、佐伯貴弘内野手(41)もカウント2ストライクから粘って四球をもぎ取った。平田良介外野手(23)も歩いて満塁。7番野本圭外野手(26)が詰まりながらも遊撃松井稼のグラブをはじく逆転2点適時打だ。

 「皆さんがつないでくれたので、僕も何とか後ろにつなごうと思いました」。

 野本の意識を代打小池も受け継いだ。中前に運ぶと、これを中堅が後逸する間に2点を追加した(記録は三塁打)。「追い込まれていたのでセンター方向に打ち返そうという気持ちがいい結果に結びつきました」。前日から拙攻続きだった打線が土壇場でつながり、一挙4点を奪った。

 先発ネルソンの好投も見逃せない。「初回に1点取られたが、その後は粘り強く投げることができてよかった」。7回を3安打2失点と踏ん張り、チームトップの5勝目。負ければ今季初の4連敗となる試合を全員の粘りでものにした。【鈴木忠平】