西武菊池雄星投手(20)と岩手・花巻東野球部時代のチームメートで、甲子園にも出場した日体大野球部2年の佐藤涼平さん(20)が横浜市内で5日に死亡したことが7日、神奈川県警への取材で分かった。将来を悲観した内容のメモが見つかっており、県警は自殺とみている。

 県警によると、佐藤さんは5日午前、横浜市青葉区にある大学寮近くの電柱に野球用のベルトをかけ、首をつっているのを通行人の女性に発見された。青葉署員と消防が駆け付けたが、既に死亡していたという。

 佐藤さんは花巻東3年時の09年、菊池投手らとともに不動の2番打者として甲子園に春夏連続出場。春は全5試合で14打数6安打、打率4割2分9厘の活躍で準優勝に貢献した。夏も全5試合に出場し4強入り。155センチと小柄な体で攻守に奮闘する姿が注目された。卒業後は教員免許取得を目指し日体大に進学。野球部ではケガの影響で結果が出ずに悩む一方、6月中旬に菊池投手ら同窓生で食事した際には「楽しくやってるよ」と笑顔を見せていたという。

 佐藤さんの葬儀・告別式は7日に、横浜市内で営まれた。最近の佐藤さんの様子などについて、日体大広報課は「個人情報なので、お答えできない」としている。