<西武4-8楽天>◇16日◇西武ドーム

 楽天横川史学外野手(26)が4号2ランで接戦に断を下した。同点に追い付かれた直後の9回1死一塁、西武牧田の外角直球に反応。バットのヘッドが一番走るポイントでミートし、右翼席まで運んだ。「一、二塁間に打てばゲッツーがない。引っ張る意識で体重が前に乗った分、飛びました」。直球への対応、飛距離は屈指。西武中村と同型のスラッガー用バットで殊勲打を放った。

 5年目、26歳。自前の強打者を求める星野監督の、辛抱強い起用に応えた。4月に2軍落ちしたが結果を出し続け最短10日で復帰。1軍にしがみつき、夏場に外野層が薄くなるとスタメン機会が増えた。「まだまだ。もっと早い段階で打っていれば」と貪欲な横川。星野監督にも、「タイミングを取りにくい投手だから。よく打った」と頼もしく映った。