ヤクルトの4番畠山和洋内野手(29)が秋季キャンプに“志願参加”する。日本シリーズ進出を逃したヤクルトは7日、都内に移動し、11日までのオフに入った。松山・坊っちゃんスタジアムでのキャンプは12日から始まる。青木、石川、館山ら一部の主力選手は不参加だが、畠山はフル参加。「自分の体力と力のなさを感じている。そこは強化しないといけない」とポイントに挙げた。

 今季は開幕4試合目から4番に座り、シーズン137試合務めた。自己最多の23本塁打を放って快進撃の立役者になったが、10月2日の横浜戦を最後に後半戦の勝負どころはノーアーチに終わった。主砲の成績下降が、V逸したチーム成績と重なった。それだけに、来季に向けては「年間通して戦える体をつくらないといけない」と言う。体を専門的に診てもらう人を探すなど、これまで無関心だった肉体のケアを重点的に行う考えだ。

 小川監督は「まだまだ年齢的にも上積みが必要。技術を追求していくのもプロとしては当然」と話した。秋季キャンプは22日までの予定。目前で優勝を逃した悔しさを胸に、1年間戦う体に鍛え上げる。【前田祐輔】