横浜の球団買収でTBSホールディングスと合意しているディー・エヌ・エー(DeNA)の春田真会長(42)が18日、一部経済誌に報じられた同社株価に不可解な動きがあるとの記事について、正当性を強調した。「証券取引等監視委員会が、株価の値動き推移に関して調査を始めた」などと報じられたことに、同会長は「(株の)売却については見てもらえば分かる。隠していることはないし、手続きにのっとってきちんとやっているもの」と説明した。また、申請への影響について「僕たちは申請している立場。言われることには、今までもきちんとお答えしているので」と話した。

 ただ、NPBが同社の申請について話し合う22日の臨時実行委員会で、この問題が議題に上ることは確実だ。かねて一部球団から同社の業務内容や長期保有に関して不安視する声が出ており、今回の報道が各球団の判断に影響を及ぼす可能性もある。楽天三木谷浩史球団会長(46)は今回の報道に関し「直接調べていない。軽々なことは言えない」とした。その上で「各球団があらゆる角度から精査し、議論を踏まえた上で判断する必要がある」と述べた。三木谷会長は16日に「単刀直入に不適格だと思う」と、DeNAの球界参入について否定する姿勢を明確にしている。