鮮やかな奪三振ショーだった。西武ドラフト1位の十亀剣投手(24=JR東日本)が11日、シート打撃に初登板し、5者連続三振を含む6奪三振で打者10人をパーフェクト。3三振を奪った「予測不能シュート」で度肝を抜いた。「5者連続はできすぎですけど、ボールが(統一球に)変わって、いい動き(変化)が出て、空振りが取れたのが良かったです」と充実感を漂わせた。
「鮮烈なデビューだね」。思わず出た渡辺監督の言葉が、衝撃度の高さを物語っていた。先頭の高山から秋山、大崎、熊代を4者連続三振。ネット裏のざわつきが、最高潮に達する中、上本を137キロのシュートで空を切らせた。ネット裏で視察した渡辺監督が「何種類もの変化がある。空振りの取れるシンカー」と絶賛するほど、抜群のキレと変化だった。
登板後に「あれは何だ?」と打者が集まったが、十亀自身も「予測不能」の変化だった。社会人時代は「内野ゴロを打たせるボール」で、ブルペン投球中に捕手の動きから「変化の仕方が僕の思っているものと違った」と感じた。「握りや投げ方は一緒です。統一球に変わったことが、変化にもつながっていると思います」と語るように、統一球への変化が、新たな軌道を生み出した。
追い求める投手像は「高速シュート&剛速球」に定める。「目標は150キロのシュートを投げること。シュートが150キロで真っすぐも150キロ投げられれば、バッターも打ちづらい。究極ですけど、そこを目指していければ」と高い志を示した。渡辺監督が「今日はコメントしないよ。見ての通り」と語ったド派手なデビュー。「館山2世」と称される右腕が、即戦力を証明する1歩を踏み出した。【久保賢吾】



