使えるダルスラ!
ソフトバンク岩崎翔投手(22)が11日、シート打撃に初登板した。宮崎キャンプでテスト中の曲がりの小さいスライダーで昨季首位打者の内川を見逃し三振。直球も最速147キロを計測した。レンジャーズ・ダルビッシュに習った左足をL字に描くフォームと新球種に自信を深め、先発ローテ入りに照準はピタリだ。
岩崎が「速いスライダー」と呼ぶ新球種を日本一の打者で試した。1死一、三塁、カウント1-1の設定で内川に3球スライダー勝負。初球130キロは外角に外れ、2球目がファウル。最後は外いっぱいに131キロの新兵器を収めた。途中でバットを止めた内川が「えっ」と声を上げた。
岩崎
結構いい感じでした。
その自信を裏付けるコメントがあった。
内川
初球の曲がりながら落ちるスライダーとは違いました。あの軌道をイメージしていたら真っすぐにバンと入ってきてびっくりしました。
見逃し三振をとった1球は打者寄りで小さく変化した。両リーグ首位打者の生の声は大いに参考になった。
合同自主トレを行ったダルビッシュから全球種の握りを見せてもらい、まずは縦のスライダーをマスター。続けてキャンプ第2クールからこの曲がりが遅く、小さい、「第2のダルスラ」を試していた。複数の軌道があれば組み立てに幅も出る。
岩崎は“師匠”の助言で投球フォームも改良した。踏みだす左足を三塁側から見て「L」の文字を描くように真下に下ろし、水平にホームへ運ぶイメージ。「前は上げた足を斜めに下ろす感じ。Lの字を書いて捕手方向へ力をぶつけるのがいいと言われました」。この日、球団のスピードガンは147キロを測定。「真っすぐは今の投げ方で良さそう」。走者を置いたクイックモーションでの25球にしっかり力は伝わった。
昨季は6勝を上げてブレーク。今年は先発ローテ定着を期待され、秋山監督は「意識を持ってやっていた。打たさんぞと。順調、順調」と満足そうだ。“師匠”から渡米前に「体重はどうだ」とメールが届いた。オフに増量した体重84キロは継続し、おまけに直伝の球も上々。アピール投はインターネットを通じて海の向こうへも届くはずだ。【押谷謙爾】
◆岩崎とダルビッシュ合同自主トレ
昨季中に秋山監督の“仲介”もあって今年1月に実現。日本7年間で93勝を挙げた先輩からフォームや球種だけでなく、基本となる体づくりでも経験談を聞けた。投球の基本となる体の強さを出すよう助言を受け、1日4食を開始。栄養学の本ももらい受け、昨季終了時76キロから現在は84キロまで増量。キャンプ中の夕食は午後7時に肉200~300グラムとご飯3杯が基本で、第2の夕食は同10時に「肉200グラムと大きめの入れ物にごはん」という。食間にはゼリーやプロテインを摂取している。



