昨季、外野手部門リーグ1位でゴールデングラブ賞を獲得したロッテ岡田幸文外野手(27)が「マニアな」年間シートを設置する。今季70戦でQVCマリンの内野2階席最前列に1組2人を招待。普通はネット裏などが一般的だが、岡田はネット裏よりも約20メートル高い位置の席を選んだ。

 もちろん選手の姿は格段に小さく見えてしまう。年間シートの中ではネット裏が最高価格の1席30万円で内野2階席は同15万円。岡田が球界ではまだ高くない年俸3200万円(推定)で由美子夫人が市役所勤めで共働きだから、リーズナブルな席しか用意できなかった…わけではない。

 岡田は「外野手の細かい動きを見てもらいたかった」と真意を明かした。名前はズバリ“外野手マニアシート”。「この席は外野手の動きが本当によく見える。場面場面で前に守ったり、後ろに守ったり、相手打者によっては右寄りに守ったりとフォーメーションはさまざま。マニアックな観戦法だけど、違う野球の奥深さに触れ合ってもらえたら」と違った視点を提供した。

 育成枠出身だが、守備で成り上がった。昨季は外野手としてシーズン連続守備機会無失策359のリーグ新記録。6月の巨人戦では1試合3度の美技を連発した。球界屈指の守備能力で日本代表にも初選出。そんな岡田ならではのマニアなシートの申し込み法など詳細は球団公式HPで3月1日から告知される。「スタンドインする打球以外はすべてアウトにするつもりで必死に守る」。小さくてもファンの目に焼きつく美技を見せる。【広重竜太郎】<ユニークシート>

 ◆カップルシート

 日本ハムが06年に金子、08年には稲葉が男女ペアを招待。デートを盛り上げた。

 ◆婚活シート

 日本ハムが09年7月のロッテ戦(札幌ドーム)で男女の出会いを演出する「KONKATSUシート」を開催。イニング終了時に席を移動させ、男女が会話する機会を提供。2日間で62組のカップルが誕生した。

 ◆解説者付きシート

 ロッテが09年にロッテOBが隣に座って解説するというプレミアシートを設置。同年は91年首位打者の平井光親氏らが、翌10年には「ミスターロッテ」の有藤通世元監督らが解説を務めた。