<オープン戦:中日3-2広島>◇3日◇ナゴヤドーム

 アンパンチ、憲伸撃ちでレギュラー前進!

 広島松山竜平外野手(26)が、中日に復帰した川上憲伸投手(36=ブレーブス2A)からタイムリーを放った。中日戦の初回に先制の適時二塁打。4回にも二塁打を放ち、オープン戦5試合で4割1分2厘の高打率をキープ。激しい外野手定位置争いで1歩リード。三塁にも挑戦中とフル回転でレギュラーを狙う。

 無心でバットを振った。マウンド上には通算112勝を誇る中日のベテラン右腕・川上。初回2死二塁。松山は高めに甘く入ったストレートをフルスイングでセンターへ打ち返した。打球は飛び込んだ中堅大島のグラブをかすめて抜けていった。先制点を刻む、タイムリー二塁打だ。

 松山

 真っすぐだけを狙って甘い球を思い切りシバきました。余計なことは考えませんでした。

 メジャー挑戦前、中日の絶対的エースだったころの投球を知っている。鋭く変化するカットボールを駆使することも分かっていた。それをあえて無視した。ストレート一本に絞り結果を出した。

 4番左翼でスタメン出場し、4回にも中日の新人田島から三塁線を抜く二塁打だ。4打数2安打1打点。オープン戦5試合に出場して17打数7安打5打点、打率4割1分2厘とチームの首位打者に立つ。野村監督も「いいスイングをしている。ツボにはまったときにはいい打球を飛ばしているね」と評価する。前日の試合後、宿舎の部屋でバットを振り修正ポイントを確かめるなど、貪欲に打撃を追求している姿勢が好結果を呼んでいる。

 2日の試合では右翼の守備で目測を誤り三塁打にしてしまうなど守備に課題はある。それでも指揮官は守りは大目に見て打力を生かそうとしている。外野の定位置争いは、広瀬以外は流動的。この日先発した天谷や末永、新人土生や捕手ながら左翼守備に挑戦中の会沢、2軍調整中の赤松や丸とライバルがひしめく。大激戦区でも、バットでアピールしている松山が1歩抜け出した形だ。

 出場機会を増やすため三塁守備にもチャレンジしている。試合前練習では三塁ノックを受けた。今日4日の中日戦で三塁守備につく可能性もある。「もしそういう機会があれば頑張ります」と力強い。このチャンス、逃しはしない。【高垣誠】