<オープン戦:阪神0-4オリックス>◇3日◇安芸

 そら抑えて当然よ!

 オリックス岡田彰布監督(54)が古巣阪神を完封して高知無敵の6連勝。4投手が4安打に抑え無失点リレー。2月18日練習試合で1-18で大敗した虎に雪辱し、25日西武戦から白星街道だ。

 指揮官は完封勝利に「2人(関西に)帰したからや。抑えるピッチャーを残しとるもん」とニヤリ。前日2日に精彩を欠く高宮と長峰を2軍降格させた。阪神との前回対戦で3回13失点と炎上した伊原は、2月26日西武戦後に強制送還した。打たれれば即2軍降格の方針を徹底している。

 明確な結果主義に名前や実績は関係ない。2番手で登板したドラフト4位の左腕海田智行投手(24=日本生命)が3回無安打無失点。9アウト中7個のゴロアウトと打たせてとる持ち味を発揮した。3日前に覚えた新球シュートをいきなり使い「(練習で)2回しか投げてないけど、結構はまった」とさらり。先発と中継ぎ両にらみの状態だが「まずは1軍ですね。狙っているのは先発」ときっぱり。堂々とした投球に、指揮官も「右の時でもどんどん投げ込んでいけるもんな」と評価した。

 開幕までまだ1カ月近くあるとはいえ、高知で6連勝。この6試合は失策1と堅い守りも光る。今日4日阪神戦(春野)は、4番李大浩(イ・デホ)内野手(29=韓国ロッテ)も出陣予定。古巣を連破して、無傷の7連勝で気持ちよくホーム関西に帰る。【益田一弘】

 ◆海田智行(かいだ・ともゆき)

 1987年(昭62)9月2日、広島生まれ。賀茂、駒大、日本生命。昨年10月都市対抗での力投がオリックスコーチの目にとまりドラフト4位で指名。得意球はカットボール。179センチ、80キロ、左投げ左打ち。