<オープン戦:オリックス2-3ヤクルト>◇6日◇京セラドーム大阪

 開幕まっしぐら~。オリックスのエース金子千尋投手(28)が、オープン戦初登板のヤクルト戦で3回完全投球だ。最速144キロで変化球の制球も安定し、4奪三振。3回2死で山田を1ボール2ストライクと追い込んだ後、109キロのスローカーブを使う余裕もあった。

 30日の開幕ソフトバンク戦に向けて上々発進。それでも「狙い通りの球は半分ぐらい。この時期は内容が大事」と納得しなかった。

 2月7日に右上腕の張りでペースダウンした不安を拭い去った。キャンプ前の1月30日に開幕投手に指名した岡田監督も「あと2回、順調にいってくれたらいいんちゃうか」とにやり。走者なしで登板を終えた金子は「次はセットポジションになった時にどれぐらい投げられるか」と、ぜいたくなテーマを口にした。【益田一弘】