<東日本大震災復興支援試合:日本代表9-2台湾代表>◇10日◇東京ドーム

 東北人としての思いを乗せた打球が左翼席へ吸い込まれた。山形県出身の栗原健太内野手(30=広島)が3回2死一塁、魂を込めたフルスイングで2ラン本塁打を放った。MVPに選ばれ、ヒーローインタビューでは「完璧でした。いいプレーを見せたかった。結果が出て最高でした」と声を弾ませた。被災者が招待されていた応援席から、栗原コールが起こった。

 昨年の3月11日。何度も実家に電話したが夜までつながらなかった。連絡が取れた時の両親の「死ぬかと思った」という声が栗原の脳裏に焼き付いている。

 日本が連覇を果たした09年WBCでは負傷した村田(当時横浜)に代わって準決勝から代表に合流したが、3打数無安打に終わった。今度は最初から招集され、同じWBCの舞台で借りを返したいと願っている。復興支援と侍ジャパン。両者への強い思いが、栗原の快打を生んだ。