“雄星撃ち”で開幕1軍じゃ!
広島堂林翔太内野手(20)が12日、今日13日西武戦(西武ドーム)で先発する同学年の菊池雄星投手(20)からの一撃で1軍に生き残ることを誓った。この2連戦は首脳陣が見極めの「リミット」と公言してきた重要な試合。マツダスタジアムで行われた全体練習では、野村謙二郎監督(45)から直接指導を受けてフォームを確認。指揮官の悩みを吹き飛ばす打撃で、1軍にしがみつく。
期限は迫っている。堂林が開幕1軍切符をつかむには、誰もが印象に残る一打を放つしかない。オープン戦の打率は、16打数4安打で打率2割5分。9日のプロアマ交流戦・オール広島戦(マツダスタジアム)でも、4打数3安打1打点の活躍を見せたが、ここまでの安打はすべて単打だ。若き大砲候補は、長打に飢えている。
堂林
(アピールは)はっきり言って、あんまりできていないです。(長打を)なんとか、西武戦で…。雄星が投げて、(打って)勢いに乗れたらいい。なおさらスタートで出たいです。ここまできたら、(1軍に)しがみつきたい。自分の力を全部発揮したい。
今日13日は、同学年の菊池が先発予定。2月22日の練習試合でも、対戦が実現しそうだったが、雨で流れた。高校時代は、手も足も出なかった。成長を確認するには格好の相手だ。途中出場が濃厚だが、対戦を心待ちにした。
この2連戦は、首脳陣が開幕メンバーを見極めるリミットと定めてきた節目だ。野村監督は開幕まで3週間を切った今でも、「今いるメンバーはみんな迷っている」と悩みを明かす。鼠径(そけい)ヘルニアのニックが、開幕に間に合えば三塁のポジションは日本人選手が守ることになる。現状では打撃好調の松山が頭ひとつ抜けているが、依然として堂林にも可能性は残されている。
決戦を前に、マツダスタジアムの全体練習では、野村監督から直接指導を受けた。連日の外野フェンス沿いでの素振りで、目線がぶれる癖を修正。その後、指揮官がトス役を務めるティー打撃で打ち込み、メニューの締めは監督が見守る中での特打だった。「まだまだ。とにかく振らせている」と素っ気ない言葉にも、指揮官の期待がこもっている。残された時間はわずか。1打席、1打席に、運命がかかっている。【鎌田真一郎】



