青空教室で悩みを吹っ切れ!

 阪神ドラフト1位伊藤隼太外野手(22=慶大)が12日、甲子園での打撃練習後、片岡、高橋両打撃コーチと意見交換を行った。悩めるルーキーと片岡コーチが一塁ベンチ前に腰を下ろし、高橋コーチが腕組みをして見守る前で、約10分間話し込んだ。

 片岡コーチ

 ネガティブになっている。完璧を求めすぎるとあかんという話をした。練習で考えるのはいいけど、試合ではピッチャーに集中しないと。こっちから見てても悩んで見えるんだから、向こうのチームにもそう見える。若いから失敗してもいいぐらいの気持ちでいないと。

 前日11日はオープン戦巨人戦(甲子園)に途中出場したが、空振り三振に倒れ、たった1打席で交代を告げられていた。開幕1軍入りに黄信号がともる状況。イライラは日に日に高まっている。バント練習中には、バットを地面にたたきつけたほどだった。

 伊藤隼

 自分の思いとか、フォームのこととか自分の意見を聞いてもらっていました。ありがたいことです。頑張ります。

 クラブハウスまでの通路で、声を絞り出すのがやっとだった。和田監督は「誰もが通る道。結果を出さないといけない中で、打ち急いでいる」と深刻ではないことを強調。今日13日からのヤクルト2連戦(甲子園)もベンチ入りする予定。目標の開幕スタメンへ、即戦力ルーキーに明るい光が差し込むか。【岡本亜貴子】