<オープン戦:DeNA3-0オリックス>◇21日◇横浜

 もう言わへんよ。オリックス岡田彰布監督(54)が不振のT-岡田外野手(24)を突き放した。この日のDeNA戦は2打数無安打。これで実戦は14打席連続ノーヒットで、オープン戦は全11試合出場も打率1割6分2厘で打点わずか1と低迷。指揮官はボール球を振る悪癖を指摘した。

 「あれだけボール球振ったらわかるやんか。何がしたいんか、わからん。同じことばっかりやるからもう言わへんよ」。唇を振るわせ、怒りをにじませた。

 指揮官は当初、4番李大浩、5番T-岡田の中軸を掲げていたが、実現できる状況ではない。「個人の調子は個人で上げないと。上がってこんかったら、使わへんやんか。それだけのことよ。2月1日に描いた理想と違ってくるが、代わりのヤツを使うしかない。シーズンでも一緒やんか」。10年の本塁打王でも復調の兆しがなければ、ちゅうちょしない姿勢を示した。

 T-岡田は「(調子は)良くないです。迷いはないですが、打ち方の問題。練習ではいい感じなんですが…」。帰りの通路では死球を受けた右足を引きずってバスに乗った。オープン戦残り3試合で何とかしなければ、開幕スタメンに黄信号がつく。【益田一弘】