<オリックス2-3楽天>◇11日◇京セラドーム大阪

 星野監督の秘蔵っ子が、グラウンドを駆け回った。楽天聖沢諒外野手(26)が5打数4安打の固め打ちと3盗塁で、星野監督の監督通算1000勝のメモリアル勝利に貢献した。1回、内野安打で出塁しすかさず二盗を試みたが失敗。それでも第2打席で左前打を放ち、恐れることなく二盗を決めた。5回には二盗、三盗を決め、リーグトップを独走する22個目の盗塁をマーク。「初回に失敗したので、今度は決めてやるという思いで成功させました」と振り返った。

 どうすれば盗塁が増えるか。たどり着いた答えは「出塁」だった。昨年は52盗塁でリーグ2位の結果を残した。盗塁王を獲得したソフトバンク本多との差は8。1月の自主トレでこう話した。

 聖沢

 足には限界がある。ある程度、走れるとは思うんです。だからまず、出塁すること。

 昨年はボール球に手を出すなど、選球眼が甘かった。今季は四球を含めて出塁率を上げることを目標とした。大久保打撃コーチの指導もあり、成長した。チームとして徹底する「外角狙い」で体は開かなくなり、ボールを最後までしっかり見極めることができれば、四球も増える。出塁率が4割に近い今季について、同打撃コーチは「体が開かないのは(要因として)あるよね。あとはしっかり捉えてヒットにしているから」と分析している。

 星野監督には「あいつは1億円プレーヤーにしたい。小力もあるしな」と、球界を代表する打者に育て上げたい思いがある。3試合ぶりの安打を放った聖沢は「特に何も変えてないです。いつも通りですよ」と冷静だった。チーム盗塁数49はリーグ1位。その約半数を稼いでいる不動の1番が、節目の試合で輝きを見せた。【斎藤庸裕】