<阪神1-3日本ハム>◇16日◇甲子園

 和田阪神初の交流戦は、黒星発進となった。日本ハムの左腕吉川の前に、4回まで無安打。序盤からの素早い攻撃を目標に掲げていたが、リーグ戦同様に打線はエンジンのかかりが遅かった。

 和田監督

 今日は仕掛けようがない。さすがパ・リーグの防御率ナンバーワンの投手だけはある。1点を取るまでは、力でねじ伏せられた。

 マートンに復調の気配が出てきたことは収穫だが、4番金本に結果が伴わない。6回の同点機には左飛、8回のチャンスには一塁ライナーと運もなかった。これで3戦連続のノーヒット。4番に座ってから、29打数4安打1打点、打率1割3分8厘。相手投手の厳しいマークに合い、下降線に入りつつある。キーマンに上がっているブラゼルも4打席無安打。弾みのつく初戦にならなかった。

 3年連続で交流戦に負け越しているが、パ・リーグのフレッシュな力に屈している部分もある。この日も中田や糸井ら相手の勢いが目立った。

 和田監督

 パのいいところが出た。糸井のホームランを見て、選手も気を引き締め直すというか、気合が入ったと思う。こういうところが交流戦だ。

 完敗は認めたが、自軍の選手への信頼が揺らぐはずがない。巨人が勝ったため、4位に転落したが、この日の黒星は無駄にはしない。和田阪神の闘争心にスイッチが入った。交流戦はまだ始まったばかりだ。【田口真一郎】