<巨人5-1ソフトバンク>◇20日◇東京ドーム

 ソフトバンク小久保裕紀内野手(40)が、巨人沢村の連続無失点を33回2/3で阻止した。7回に金子が初安打で出塁。2死から松田も安打を放ち、一、二塁で出番がきた。「初回の明石の空振りを見て、今日は真っすぐだと思った」。カウント2-2から真ん中高めの142キロをたたき、左前適時打。球威に押されて中飛、三ゴロときて、三度目の正直で仕留めた。直後、沢村はマウンドを降りた。

 プロ2年目で「セ界」を代表する投手になっている沢村は17歳下。直球で攻めるスタイルに「打席に立ちたい」と年の差など関係なく、対戦を心待ちにしていた。狙い球をしっかりとらえた1本で、通算2000安打まで残り3本とした。8日オリックス戦で始まったビジター10試合で7本。ゆっくりとした歩みながらXデーにまた近づいた。

 この日は王球団会長の72回目の誕生日。記録達成でお祝いとはいかなかったが、明日22日の広島戦から福岡ヤフードームで4試合が控えている。「あと3本。こうなったら火、水(曜日)全力でいく。福岡で決める」。本拠地で待つ鷹党に節目の一打を見てもらう覚悟だ。

 もっともチームは連敗で勝率5割。主将として責任を感じる。特にボウカーの適時打で先制を許した3回は、カットプレーで本塁送球を止めてしまい、「あれは僕の判断ミス。カットしなければクロスプレーだった」と猛省した。大切なのは節目の一打より、チームの勝利。そのためにも一気に通過点の“儀式”を済ませる。【押谷謙爾】