<オリックス2-8阪神>◇23日◇京セラドーム大阪

 オリックス岡田彰布監督(54)が、連勝を3で止めるふがいない敗戦に怒った。阪神打線に与えた四死球は12個。「フォアボール11個やて?

 え、12個?

 ふーん…」と薄ら笑いを浮かべ、次の瞬間「逃げるピッチャーはいらん。みんなファームよ」と切り捨てた。

 怒りをまともに受けたのがミンチェだった。2-4の7回2死一、二塁で登板。逆転可能な点差だった。だが代打・桧山に1球もストライクは入らず、4球目が死球。満塁から平野に押し出しの四球を与え、8回は4本の長短打を浴びて3失点。「調子はよかったのに」と悔やんだが、監督は「ストライクが入らんのやもん。(だから)押し出しやろ」とばっさり。昨秋の獲得時、平野-岸田の前に組み込まれる予定だった右腕は、海田と入れ替えで2軍落ちが決まった。

 先発の中山も5四球すべてが失点にからみ、4回途中3失点KO。「自分の思うようなところに投げることが出来ませんでした。チームが連勝している中、こういうピッチングになってしまい、申し訳ないし、悔しいです」とうなだれた。

 3連勝の勢いをすべて消し去る投壊。「アドバイス出来へん。オレが言うたらプレッシャーかかるみたいやし」と、監督の自嘲気味のつぶやきは止まらなかった。【堀まどか】

 ▼オリックス投手陣が12与四死球。2ケタ四死球は04年7月2日の近鉄戦(大阪ドーム)で13個を記録して以来。この試合ではマック鈴木6、戸叶3、歌藤2、谷中2だった。