復帰登板にはもってこいの相手だ。腰痛で戦列を離れていた楽天田中将大投手(23)が今日30日の巨人戦(東京ドーム)で実戦復帰する。4月19日のロッテ戦以来の先発。相手は両リーグ単独トップの6勝を挙げている杉内で、対戦成績は4勝0敗と圧倒している。交流戦では初対決となり「打者田中」としての対戦にも意欲十分だ。
注目対決に田中は「打者田中」として心を躍らせていた。29日は神宮外苑で遠投やランニングで調整。40日ぶりとなる1軍での先発で、09年WBCでチームメートだった杉内と投げ合う。対戦成績は圧倒するが「そういうことは言わないでください」と無関心で、打者としての対戦に興味津々の様子だ。「普通に投げられれば打席に立てると思う。打席に入って杉内さんの球を見るのが楽しみです」と自然に声も弾んだ。
杉内がソフトバンクから巨人にFA移籍したことにより、打者としての対戦が実現する。田中の打撃成績は通算29打数2安打、打率6分9厘。「杉内さんがどういうボールを投げるのか、興味ありますね」とキッパリ。球筋や投球の組み立てなどを打者目線で体感し、自らのレベルアップに役立てたいようだ。22日にイースタン・リーグ西武戦(利府)で実戦復帰したが、その約1週間前から打撃練習も積極的に行っていた。「バント練習もしましたし、左中間に柵越えも5本くらいしましたよ」とうれしそうに話していたこともあった。交流戦での復帰を想定して調整を続けてきた。
あくまでも「投手田中」としての役割が最重要であることは言うまでもない。「1球1球気持ちを込めて、マウンドに立てる喜びを感じながら投げたいですね」と久々の1軍戦に燃えている。腰の状態については「完璧とは言えないけど、誰もが完璧な状態ではないと思うし、最低のラインは越えているので問題ない」と言い切る。
チームは連勝中で3位に浮上。巨人は交流戦1位と好調だけに「調子のいいチームだし、勢いがあると思うので、しっかり丁寧に投げていきたい」。復帰戦でエースたる投球を見せる。【斎藤庸裕】



