<日本ハム2-1阪神>◇2日◇札幌ドーム

 「持ってる男」は健在だ。阪神大和内野手(24)は運も味方につけ、先制打を決めた。3回1死満塁、ウルフの外角カットボールを引っかけ、ボテボテのゴロが三塁前に転がった。三塁小谷野が巧みにさばいてホーム送球したが、三塁走者ブラゼルは激走で間一髪ホームイン。「転がせば何とかなると思って。ラッキーでした」。適時内野安打で虎を乗せた。

 恐るべき得点圏打率を誇る。14打数9安打、6割4分3厘。常時スタメンを張っている訳ではないが、チーム5位の14打点だ。昨季まで6年間で通算11打点の男が今季、勝負師に変身している。4月22日DeNA戦では1試合6打点。5月30日ロッテ戦では2死満塁での凡フライが風の影響も受け、ポトリと落ちて走者一掃の左前適時打に。勢いを買われ、4試合連続の2番中堅先発に応えている。

 打撃フォームは開幕から微修正を継続中。現在はテークバックを大きく取るため、以前より体の左側でバットを構える。甲子園のナイターでは1・0前後の視力を補う意味で黄色いサングラスを着用し始めたが、ドーム球場のこの日は装着せず。柔軟に貪欲に最良の形を模索している。

 5回には左前打を放ち、チームトップの6盗塁目を二盗で決めた。最後は10回裏1死満塁、中堅で前身守備から大飛球にジャンプしたが、わずかに届かずサヨナラ負け。「どうかな、という当たりだったんですが…。とにかく結果を残すだけです」。快足男は、まだまだ加速しそうだ。【佐井陽介】