<楽天3-1広島>◇3日◇Kスタ宮城

 「ますだおかだ」ならぬ「ますだかまた」の誕生だ。楽天枡田慎太郎内野手(24)が2打点を挙げ、釜田佳直投手(18)の2勝目を援護した。釜田がデビューした5月20日阪神戦では、守りのミスで足を引っ張ったが、2戦目となった同27日ヤクルト戦で犠飛を放ち初勝利に貢献。「釜田が投げれば枡田が打つ」の法則?

 で、チームは連敗を3で止めた。

 広島ファンには閉店ガラガラ…な試合でも、楽天好きは「ワオ!」と叫びたくなる。すてきなフィナーレが待っていた。グラウンドに置かれたお立ち台に、次々とヒーローたちが現れた。投の釜田は先発で2勝目を挙げた。守の小山桂は、よくリードし犠飛も放った。そして打の枡田。2打点を挙げ「釜田の試合はつぶしたくない。その一心で打ちました」と元気よく声を張り上げた。

 まずは先制点だ。2回無死二、三塁で最初の打席に入った。「冷静に相手守備を見ました」。序盤で0-0。広島の内野陣は前進守備をとらなかった。「とりあえず、点を取れる打撃を」とバリントンのスライダーを一塁に転がし、その間に三塁走者を生還させた。そして、6回。1点差に詰められた直後だった。2死一、二塁で、今度もバリントンのスライダーを振った。「直球待ちで、うまく反応出来ました」と、低めのボール球をすくい上げた。技ありで右翼線二塁打とし、貴重な追加点を奪った。

 「もう釜田と、あの時の話はしないですよ」。ちょっぴり照れくさそうに明かした。先月20日、釜田のデビュー戦だった。1回に遊撃の守りでミスを連発。3失点につなげ、ルーキーの初登板初勝利の望みを消した。「次、釜田が投げる時は、しっかり守ります。そして、打てたら」と話していた。果たして、同27日のヤクルト戦で犠飛を放ち、釜田の初勝利に貢献。この日も打って、先輩の面目躍如だ。

 釜田は「慎太郎さんの6回の1点が大きかったです。あれがなかったら、どうなっていたか分かりません」と感謝した。一緒のお立ち台、枡田の締めの言葉は「この杜(もり)の都、仙台で優勝パレードをしましょう!」だった。連敗を3で止め、貯金は再び2。「ますだかまた」は「優勝」をギャグにはしない。【古川真弥】