<楽天1-3阪神>◇5日◇Kスタ宮城

 先発投手陣の新たな課題が浮き彫りになった。楽天が阪神に競り負けた。9回に守護神青山浩二投手(28)の乱調で2失点。打線も元気なく1得点で敗戦した。先発の美馬学投手(25)は、7回1/3を投げて5安打1失点と好投。それでもここ数試合、先発投手陣が回の途中で降板するケースが目立つ。この日も美馬が8回途中でマウンドを譲った。終盤での1イニングを投げきる力が求められる。

 対照的なイニングだった。8回表、先発美馬が1死から四球と安打で一、二塁とピンチを広げ降板。2番手のハウザーが後続を抑え無失点で切り抜けたが、その裏、阪神先発の岩田は3者凡退。終盤の8回を投げ切った岩田に対し、8回途中で降板した美馬。踏ん張りどころで力量の差が出た。失点にはつながらなかったが、星野監督は「代わり方が悪いね、うちのピッチャーは」と苦言を呈した。

 ここ4試合、先発投手陣が「回の途中」で降板している。2日の広島戦は塩見が8回1死でマウンドを小山伸に譲った。3日は、2勝目を挙げた釜田が7回2死で走者を2人残し、ハウザーと交代。この日も美馬が踏ん張れなかった。監督は「いつも小山、ハウザーに後始末をしてもらう悪い癖がある」と、救援陣に頼りすぎている先発陣の現状を嘆いた。前日4日の全体練習でも「この回終わったら代えるぞって思ってた途端にダメになっちゃう」と頭を悩ませていた。

 なぜ終盤で投げ切れないのか。試合前、美馬は佐藤投手コーチら首脳陣に「回を投げ終わって代わろう」と念を押されていた。役目を果たせなかった原因については「ボール先行で球数が多くなってしまった。無駄な球を投げないことですね」と振り返った。3回までで53球。5月30日の巨人戦に先発した田中は同じく3回までで34球。結果、84球で8回を投げきった。攻撃へのリズムを生むための序盤で無駄球を少なくすること。エース田中に次ぐローテ投手らが、もうひと山越えなくてはいけない課題だ。

 先発投手の作ったピンチを救うのがリリーフの仕事だが、この状況が続けば疲労も蓄積する。この日は守護神の青山が乱調だった。釜田、美馬ら若手が台頭してきているのは確か。「次頑張ります」と美馬。先発としての意地を見せたい。【斎藤庸裕】