<西武3-1中日>◇6日◇西武ドーム

 108段ある西武ドームの長い階段。中日高木守道監督(70)は「オレより遅いヤツ(記者)にはしゃべらんぞ!」と“空元気”で駆け上がった。でもダッシュは一瞬だけ。ゆっくり登り始めると「負けた時は、つらい階段だね」と苦笑いを浮かべた。2度目の4連敗で5月7日以来、約1カ月ぶりに首位を陥落した。

 低調な打線テコ入れのため、2試合続けて中軸を組み替えた。今季初めて3番に和田を入れ、4番は1カ月ぶりにブランコ、5番山崎の新中軸を組んだ。だが54試合で26通り目、左腕石井対策のオーダーは不発だった。ブランコが3度の得点圏で凡退するなど、3人で計1安打に抑えられた。

 高木監督

 3番の所が機能せんから1人ずつ前に詰めた。チャンスはポイントの打者に回ったんだけど。あと1本が出んのが今うちが一番苦しい所だわ。攻撃も守備も何か空回りやね。

 森野の不調に端を発し、5日は堂上剛を3番に入れるなど試行錯誤の連続。要の中軸を固定できない所に、チームの苦しさが表れている。4連敗中の1試合平均得点は1・75。次回8日楽天戦(ナゴヤドーム)での打線変更についても「頭を悩ますね」と否定しなかった。

 高木監督

 チーム状態を見たら(首位浮上した)巨人は勝つべくして勝ってる。うちはやられるべくしてやられてる。(陥落も)おかしくない。でもここが踏ん張り所やないの。次は名古屋に帰れるし、引き締めてやらなあかん。

 貯金はまだ9。だが戒めも込め、強い口調でナインを鼓舞した。総力挙げて5連敗を阻止し、首位を奪回する。【松井清員】