<ヤクルト2-4西武>◇10日◇神宮
おかわり君が、また打った。西武中村剛也内野手(28)がヤクルト3回戦の延長10回、バックスクリーン左へ決勝の12号2ランを放った。交流戦通算50号となる1発で接戦に決着をつけた。リーグ戦ではわずか1本塁打も、交流戦に入り19戦で11発とアーチを量産。主砲の復調とともに勢いが出てきたチームも、交流戦の白星を先行させ最下位を脱出した。
芯に当たらなくても、フルスイングしなくても、打球は軽々とフェンスを越えていく。同点の延長10回。“確変中”の主砲がバックスクリーン左へ決勝2ランをたたき込んだ。「コンパクトに振りました。ちょっと(バットの)先っぽでしたけど、入ってくれてよかった」。推定飛距離130メートルの大アーチを、これほど涼しげなコメントで振り返られるのは、中村だけかもしれない。
同一リーグとの対戦では32試合でわずか1本塁打と不振を極めたが、交流戦に入り19戦11発。セ・リーグが相手だと、余計なことを考えずに自分のタイミングでスイングすることに集中できるという。「(交流戦では)確かにいろいろ考えなくてすみますね」。決勝弾を浴びせたヤクルトの守護神バーネットに対しても「空振りしてもいい、ぐらいの楽な気持ちで」臨んだ結果、外角のカットボールに自然とバットが出た。
3日の試合中に左膝を痛めた。中村は「全然大丈夫です」とおくびにも出さないが、トレーナーから半強制的に痛み止めの薬を服用させられたほどの症状だった。そんな中、当たり前のようにスタメンに名を連ね、本塁打を打ち続ける姿がチームを鼓舞しないはずはない。中村の復調に合わせるように、交流戦は10勝9敗と白星が先行。最下位を脱出した。
交流戦通算50号に到達。「皆さん、好きっすね、そういう話題が。8年ぐらいやって50本でしょ。そんな(すごいこと)じゃないと思いますけど…」。記録には素っ気なかったが、チームを勝利に導いた1発には頬を緩めた。「シチュエーション的には今季一番いいところで打てた。牧田に勝ちがついてよかった。交流戦の残り試合、全部勝つつもりで。チームの勝利に貢献できるようなホームランを打ちたい」。交流戦11本塁打は24試合制移行後の最多タイ記録。残りは5試合あり、まだまだ伸ばしそうだ。【広瀬雷太】
▼中村が延長10回に勝ち越しの12号。中村が延長イニングで本塁打は、08年9月17日ロッテ戦で延長10回にサヨナラ弾を放って以来2本目になる。これで交流戦は今季11本目、通算では50本目。交流戦で通算50号到達は中村が初めてだ。交流戦のシーズン最多本塁打は36試合制だった06年李承■(巨人)の16本だが、24試合制となった07年以降でシーズン11本は07年ローズ(オリックス)09年ブランコ(中日)10年山崎(楽天)に並び最多となった。5月30、31日広島戦からは5カード連続で、2連戦となった07年以降に交流戦で5カード連続本塁打は07年ローズ、09年田上(ソフトバンク)に並ぶタイ記録。※■は火ヘンに華



