<DeNA6-2楽天>◇10日◇横浜

 楽天のルーキー釜田佳直投手(18)が、プロ4試合目の登板でも7回1失点の好投を演じた。走者を出しながら緩急を使った粘りの投球を披露。7回にはプロ初安打もマークし、その裏のピンチを乗り切って1点リードと勝利投手の権利を保ったまま降板した。救援陣が打たれての逆転負けで自身3連勝はならなかったが、7回、126球はいずれも自己最多を更新。3連敗で勝率5割を切った苦しい状況のチームに、成長を続ける18歳が希望の光をともしている

 最後は弾みながら、釜田は右拳を握った。1点リードの7回、2死二塁のピンチ。石川に対し、カウント2-2から思い切り腕を振った。136キロの高速スライダーで空振り三振。勢い余り、投げ終わって体が跳ね上がった。プロ最長の7回、126球を投げきり「ギリギリの7回でした。ヘロヘロでした」と全力を振り絞って投げた。

 登板を重ねる度に、成長を遂げている。前回登板の3日は6回2/3を投げ1失点だった。それでも「やっぱり7回を投げないと、先発として役目を果たしたとは言えないです」と、7回を投げきれなかったことを悔やんだ。5回以外は全て走者を背負い、3回、4回、6回、7回と4度も得点圏に走者を進める苦しい投球。それでも最少失点に抑え、星野監督は「よう投げた。やられてもいいから、7回まで行かせた」とルーキーの力投を高く評価した。

 マウンド度胸はお墨付きだ。佐藤投手コーチが「18歳とは思っていない」と話すほど、打たれても動じることがない。ピンチでもマウンド上で少し笑みすら浮かべるときもある。5月20日の初登板では阪神金本と対戦している時に生き生きとした表情を見せた。「楽しかったですね」と振り返るほど、怖いもの知らず。得点圏に走者を抱えるとギアが1段階上がる点については、森山投手コーチが「田中と一緒だよ」と認めるほど、肝が据わっている。この日も、再三のピンチを乗り越えた。

 救援陣が打ち込まれ、3勝目は消えたが「こういうこともある」。2回にプロ最速の152キロ、7回には横浜三浦の直球を引っ張り、左翼線への二塁打でプロ初安打をマークした。試合後は「調子は悪くなかった。7回を投げきったのは1つ、自分の中ではよかった」と振り返った。次回は17日の巨人戦での登板が予想される。「次は完投を目指したいです」。頼もしく宣言した。【斎藤庸裕】