日本ハムの中田翔内野手(23)が15日、2年連続球宴出場へ向けて危機感を募らせた。札幌ドームで行われた全体練習前に、ボソッと一言。「打率1割台でオールスターに出た選手なんて、おらんやろ」。気がかりなのは、連日、公表されている球宴ファン投票の中間発表だ。15日現在、外野手部門で、糸井に次いで2位の中田。ファン選出は選手冥利(みょうり)に尽きる名誉なことなのだが、打率1割8分3厘の背番号6は喜んでばかりもいられないようだ。

 野手の中でも打撃が重視されがちな外野手で、ファン投票発表時に打率1割台で選ばれた選手は、93年飯田(ヤクルト)を最後にいない。過去20年をさかのぼっても、守備重視の捕手をのぞけば、飯田と93年宇野(ロッテ=遊撃手)の2人だけ。「ファンの投票というのは1票1票が、ものすごく重い。もっと頑張ろうという気持ちにさせてくれる」。少しでも打撃成績を上げて、ファン投票で選ばれたいというのが正直な気持ちだ。

 軽く左足を上げる1本足打法に変えてから手応えをつかみつつあるが、まだ自分のモノにしたとは言い切れない。「自分のスイングが出来ているか、確認しながら練習している」と、必死にバットを振る。6月だけ見れば、打率は2割5分7厘と上昇傾向にあるだけに、新打撃フォームを継続し、追求していくことが大切になる。

 球宴ファン投票は17日に締め切られ、最終結果が発表されるのは25日。外野手部門は急成長の同僚、陽岱鋼が3位、中田が本命視するソフトバンク内川が4位に控えており、うかうかしてはいられない。今日16日ヤクルト戦(札幌ドーム)からの2試合は、球宴出場を目指す中田にとって最後のアピールの機会となる。【中島宙恵】