ソフトバンクの守護神・森福允彦投手(25)が19日、将来のメジャー挑戦希望を明かした。昨年に続き2度目となる夢の球宴を前に、大きな夢を披露。海外FA権を得るまでには最短でもあと5年はかかるが、夢を実現させるために、タカの最強サイド左腕としてリーグ3連覇、連続日本一へと実績を重ねていく。

 夢の球宴を前に、大きな夢を明かした。昨年に続き2度目となる大舞台へ向かう博多駅で、森福は力強く語った。

 森福

 将来はメジャーでプレーしているかも。行きたい気持ちはあります。左のサイドスローの中継ぎは少ないから、需要があるそうですし。岡島さんからも言われました。

 昨年までレッドソックスのブルペンを支えた岡島からも太鼓判を押されている。

 打者に背を向ける独特の投球フォームから、外角いっぱいへ投げ込むキレのあるスライダーが武器だ。171センチと小柄だが、サイドハンドから繰り出す森福ならではの球筋がある。メジャーの強打者相手にも十分通じるはずだ。

 今季は37試合に登板した。シーズン序盤は中継ぎで12ホールドを挙げた。ファルケンボーグ(今季13セーブ)が離脱した交流戦以降は守護神となり、14セーブをマーク。1勝3敗、防御率1・06とフル回転でソフトバンクの苦しい台所を支えている。

 将来の夢へ課題はある。「問題点は体力」。ハードな日程に耐えられるボディーをつくらなければならない。連投数が制限されるほど、リリーフ陣が年間162試合を乗り切るのは難しい。現在は65キロと細身で、無理してでも食べることで夏場を乗り切っている。

 もちろん、すぐにポスティングシステムで移籍するという訳ではない。海外FA権取得には最短でもあと5年かかるが、まだ25歳だ。和田(オリオールズ)がそうだったように高い目標を掲げることで、さらに高いレベルへ持って行くための夢だ。

 ファンから「チョメ」の愛称で愛される左腕は、リーグ3連覇、連続日本一へ。ホークスの勝利のために投げまくる。【石橋隆雄】