阪神南信男球団社長が6日、都内のチーム宿舎に入った。「予定はないが、顔を合わせたら、話ぐらいするだろう」とし、和田豊監督(49)とのトップ会談をほのめかした。今回の巨人3連戦中にもチームの方向性が話し合われる見込みだ。

 阪神の現場とフロントは、球宴休み期間の7月24日に坂井オーナーが出席し、会食しながら話し合いの場をもっている。目についた若手選手の起用や、1つでも順位を上げることを確認した。この時点でチームは借金10でリーグ5位。少なくとも、3位争い射程圏だった。後半戦に入り、状況は悪化している。この日、高野栄一球団本部長は「監督とはいつも話している。こういう成績でファンの方には申し訳ない」と話した。

 社長-監督のトップ会談では、今後の戦い方や来季に向けた戦力整備、コーチ陣の見直しなどが議題に挙がることは確実だ。シーズン前の期待を大きく裏切って低迷するだけに、今回の巨人戦はグラウンド内外で緊迫感が高まってきた。