<阪神6-3中日>◇23日◇倉敷

 阪神の守護神藤川球児投手(32)が苦しみながらも区切りの登板で今季18セーブ目を挙げた。3点リードの9回に登板。先頭平田に四球を与える立ち上がりだった。直球は抜け、制球を乱したが、代打野本を空振り三振。低めフォークを生かして何とか後続を断ち、白星を呼んだ。

 09年以来、3年ぶりとなる倉敷のマウンド。不慣れな環境にもかかわらず、素早く適応したが、投球内容には納得できない。「何もない。何もない。言葉が出ない」と話したきり、バスに乗り込んだ。この日で、救援登板数は、540試合に到達。山本和を抜いて、阪神の歴代最多記録を樹立した。

 リリーフに定着して9シーズン目。倉敷は、藤川にとって縁のある土地だ。04年に秋季キャンプが行われ、岡田監督(当時)が「いまのまま(セットアッパー)でいいんじゃないか」と話し、救援投手としての道筋をつけた。05年に最優秀中継ぎ投手賞の初タイトルを確定させたのもこの地だ。節目の記録に達し、さらに全力を尽くす。【酒井俊作】