巨人宮国椋丞投手(20)は「休む」より「投げる」を優先させる。17日、ジャイアンツ球場の室内ブルペンに入り、53球を投げ込んだ。6回1失点で5冠に貢献したアジアシリーズ決勝から中5日。それでも「休んでる暇はないです。今月は2日に1回、ブルペンに入ります」と宣言した。

 明確な狙いがある。「肩を強くしたいのもありますし、コントロールをつけるには投げ込むのが一番と思います」。今季を振り返り「制球力を高める」必要性を感じた。だからこそ、肩を休ませることよりも「12月になると投げる機会がなくなる。投げられる時に投げておかないと」との思いに至った。鉄は熱いうちに打て、と言わんばかりに、この時期のブルペン入りを志願していた。

 阿波野2軍投手コーチは「宮国はバランスを重視するタイプ。マウンドの傾斜を使って確認するのは大事」と説明した。来季をしっかり見据える若き右腕に「彼には上積みは山ほどあるからね」と期待した。