阪神中村勝広GM(63)が24日、福留孝介外野手(35)との交渉でマネーゲームをしない意向を改めて明かした。この日、宝塚市内で「駆け引きなんかできないし、予算の中で勝負するしかない。五十嵐の時と同じようなスタンスですよ。それでだめなら諦めざるを得ない」と神妙な表情で話した。

 28日にも行われる交渉で最大限の提示をする。国内ではDeNAが最大のライバルと目されるが、阪神としての必要性を訴え、口説くつもりだ。競合するDeNAの推定2年3億円プラス出来高の提示に対し、2年4億円以上の条件を用意する構え。さらには現役引退後のサポートも視野に「指導者手形」も準備。「福留に全力で当たっていくというのは間違いない。後退という感じを受けたような感じがするかもしれないけど、そうではない。マネーゲームはしないということ」と力を込めた。