右肩痛からの復帰を目指すヤクルト由規投手(23)が、マー君との「ラスト勝負」を完全復活の舞台にする。23日、地元仙台市内で野球教室を行い、約300人の少年たちを熱血指導した。1学年上の楽天田中が前日22日に、来オフにもメジャー挑戦する可能性を明かしたことに心が揺れた。交流戦で直接対戦できるのは来季が最後かもしれない。「そういう状況なら、ぜひ勝って終わりたい。投げ勝ちたいです。あくまでも挑戦者ですけど」と言った。
楽天田中とは過去3度、いずれもKスタ宮城で対戦し、1勝2敗と負け越している。来季の「Xデー」は5月19、20日の2連戦。東日本大震災が起きた昨年は、直前に2試合連続雨天中止があり、運命的に凱旋(がいせん)対決がかなった。息詰まる投手戦の末に1-2と敗れたが、仙台出身の由規と仙台を舞台にスターになった田中との対戦は、地元ファンも待ち望んでいる。
そのためには、早期復帰を実現しなくてはならない。今季は右肩痛に左膝剥離骨折が重なり、1年間1軍登板がなかった。元日を含め年末年始は地元で自主トレを行い、1月10日までには立ち投げでブルペン入りする予定。2月1日のキャンプインには「合わせていきたい」と、本格投球を開始することを思い描く。
由規の復帰さえかなえば、来春4度目の対戦が実現する可能性は十分にある。「毎回当たる度に勝つ気で投げています。勝つことで、自信になってここまできている」と言った。仙台での再会をモチベーションに、勝負の13年シーズンに向かう。【前田祐輔】<由規と田中の対戦成績>
◆09年5月20日
ヤクルト0-2楽天○田中【回】9【振】9【責】0●由規【回】7【振】2【責】1田中が2安打完封で2-0と勝利。完投では自己最少の被安打数で開幕6連勝を飾った。由規は7回4安打1失点と好投も負け投手に。
◆10年6月13日
ヤクルト3-1楽天●田中【回】8【振】2【責】2○由規【回】7回2/3【振】2【責】1由規が7回2/3を5安打1失点と好投し、3-1で勝利。田中は8回7安打2失点と粘ったが、8回に押し出し四球で勝ち越しを許した。
◆11年5月20日
ヤクルト1-2楽天○田中【回】9【振】15【責】1●由規【回】8【振】5【責】2田中が自己最多15奪三振で完投し、2-1で勝利した。由規は最速156キロの直球を軸に8回7安打2失点と好投したが敗れた。



