中日のテスト生右腕、エディ・リベラ投手(24)が27日、ベールを脱ぎ同僚山内のド肝を抜いた。沖縄北谷での合同自主トレに合流し、来日わずか24時間後に捕手を座らせ25球の投球練習。左足を胸の高さまで上げるダイナミックなスリークオーターから「最速101マイル」(約162キロ)と豪語する真っすぐを投げ込んだ。

 隣で45球を投げた昨季の10勝右腕山内は「めっちゃ速いっす!

 この時期にこれだけ投げれたら、とんでもなく速い球を投げるんじゃない」とビックリ顔。リベラは「感覚を確かめてるだけで力は入れてないよ」と涼しい顔だったが、受けたルイス・ブルペン捕手は「もう85~90マイル(約145キロ)は出ていたよ」と軽く140キロを超していたと証言した。来日3日前の23日にドミニカ共和国の野球スクールで実戦登板するなど、1度仕上げて来日。時差ぼけが直り「ドミニカと大違い」の肌寒い天候に慣れればと、今後の球速アップを予告した。謎のテスト生が楽しみな存在になった。【松井清員】

 ◆エディ・リベラ

 1988年12月18日、ドミニカ共和国生まれ。球種は直球、スライダー、スプリット、シンカー、カーブ。この2年間在籍した野球スクールの投手コーチは02~04年に中日に在籍したマーチン・バルガス氏(34)。180センチ、87キロ。右投げ右打ち。