チャンスメークとムードメークでチームに貢献する。DeNAの新外国人、ナイジャー・モーガン外野手(32=ブルワーズ)が17日、練習試合のヤクルト戦(浦添)でセーフティーバントを決めるなど2打数2安打、死球を含め3度の打席とも出塁し1得点と存在感を示した。

 5回の先頭打者で初球を一塁線へ絶妙に転がすと、セーフのポーズを作ってベースを駆け抜けた。「アメリカでもやっていた。やるからには成功しなきゃ意味がない。守備位置を確認して自信があったからやった。勝つためには何でもやるよ」とニヤリ。

 ベンチの中からは「ツーストライク、か~ら~」と大きな声を出す。追い込まれても諦めてほしくないからと、英語を訳してもらってハッパをかける。アウトになった選手でも必ずハイタッチで出迎え、ムードを明るくしている。

 中畑監督も苦笑いだ。「うるせえよってくらい。負けてる気がしないよね」。紅白初戦からの志願出場を続けている。「日本の投手の攻め方を早く覚えたいんでしょ」と前向きな姿勢に感心。モーガンが、ベイスターズを変えようとしている。【矢後洋一】