今オフに右肘を手術し、2軍キャンプスタートとなった日本ハム小谷野栄一内野手(32)が、沖縄・国頭村で行われた1、2軍合同の紅白戦に白組の「3番・DH」で先発出場した。1打席でベンチに退いたが、開幕戦までに余裕を持って戦列復帰できることを印象づけた。

 1回1死一塁で回ってきた手術後初の打席。投手の生きた球を見るのは、キャンプを通しても今回が初めてで、紅組の先発・谷元の初球を打って二飛に倒れた。それでも「初めて投手の球を見たわりには、思ったほど違和感を感じなかった」と、まずまずの表情。2年連続のゴールデングラブ賞を狙う三塁守備をこなすには、まだ送球に不安があるというが、試合前のシートノックでは一塁を守り「お客さんがいっぱい入っていたのもあるかもしれないけど、いつも以上にいい球が投げられた」と完全復帰が近いことをにおわせた。

 10年打点王に復活のメドが立ち、栗山監督も「安心材料」と声がはずんだ。2軍が22日にキャンプを打ち上げた後は、沖縄・名護でキャンプを継続する1軍に合流する予定。小谷野は「開幕には間に合うよ」と自信たっぷりに言い切った。【中島宙恵】