阪神ドラフト1位藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)が、3月2日か3日の高知で行われる練習試合で実戦デビューすることが25日までに分かった。高知では3月2日オリックス戦(安芸)、同3日西武戦(春野)の2試合が組まれており、現状では3日西武戦でデビューする可能性が高い。

 怪物と同じ道をたどる。同じく春夏連覇を引っさげてプロ入りした松坂大輔投手(32)にならい、ふさわしい舞台が用意される。西武松坂は1年目の99年に16勝で最多勝、ベストナインなどを獲得。高卒投手として33年ぶりの新人王に輝いたが、実戦初登板を果たしたのが高知・春野での阪神戦だった。当時、1番打者だった和田監督とプロとして初めて対戦し、エース街道の第1歩を記していた。

 藤浪にも春野との縁がある。昨年6月、明徳義塾との練習試合で登板。6回4失点で、センバツ制覇後初黒星を喫した悔しさの残る舞台でもある。高知出身の中西投手コーチは「次は1から2イニング。徐々にイニングをこなしていく。いろいろ段階を置いて、相手を選んで」と今後のプランを明かした。まずは維新の地から、1段目のステップを上がる。