新戦力で侍ジャパンに挑戦!!

 阪神は今日26日、京セラドーム大阪でWBC日本代表と強化試合を行う。一線級の投手を打ち込めるか、格好の「腕試し」だ。相手先発は巨人内海で、新加入の西岡剛内野手(28)、福留孝介外野手(35)、ブルックス・コンラッド内野手(33=レイズ)らが攻略できるかに注目。今年初の地元戦。ニュー猛虎打線の力量を見せつけたい。

 猛虎復活に向け、格好のデモンストレーションになる。沖縄での実戦を終え、今日26日に対決するのはWBC3連覇を目指す日本代表だ。西岡、福留、コンラッドが顔をそろえる新生阪神打線が日本球界のエリート軍団の胸を借りる。

 相手先発を務める巨人エース内海との勝負に、西岡は胸を躍らせた。

 「セ・リーグのエース級の投手が投げるので、楽しみです。できあがった状態を見られるのはプラス。あと1カ月だし、2つ、3つギアを上げて、100%の状態にしていきたい」

 ソフトバンク大隣や西武涌井も登板予定だ。本番間近で仕上がった投手と対戦できるメリットは多い。打線はオープン戦開幕の23日日本ハム戦(名護)で21安打15得点、24日ヤクルト戦(浦添)も13安打8得点と好調だ。和田監督も「まだ勝敗じゃないんだけど、各球団のエース級がいてね。どこまで対応できるか。現時点でのバロメーターになる。そういう意味では、見られるのはいいんじゃないかな」と話した。

 23日に本塁打を放ったコンラッドも言う。

 「日本は素晴らしい投手が多い。日本代表との試合だし、自分にとってもチャレンジになる。しっかりとその試合に向かいたい」

 調整の進み具合を把握するだけではない。阪神ナインにとって副産物もある。近年、内海は天敵状態。昨季は2勝1敗だが、25回2/3でわずか3点しか奪えず、防御率1・05だった。風向きを変えるためにも新戦力に期待がかかる。

 西岡は09年に本塁打を浴びせ、過去4シーズンで14打数5安打、打率3割5分7厘と好相性だ。福留も負けじと中日時代の05年に6打数4安打と打ち込むと、06年も15打数6安打、打率4割、1本塁打とお得意様だった。新戦力3人衆が引っ張るラインアップが、内海に、そして日本代表に襲いかかる。【酒井俊作】