<DeNA3-6ソフトバンク>◇6日◇横浜

 まさに4番の仕事だ。ソフトバンク松田宣浩内野手(30)が同点の7回に決勝の2点適時打だ。連続試合安打を自己最長の13まで伸ばす一打で、3連勝を呼び込んだ。チームは楽天と並んで今季初めて交流戦の首位に浮上。2年ぶりの交流戦優勝が見えてきた。リーグの順位も西武と並んで3位タイに浮上。5月6日以来のAクラスに突入した。6月攻勢が止まらない。

 松田は打った瞬間に口を大きく開いて叫んだ。手ごたえがあった時のサインだ。猛烈なライナーは遊撃手の頭上を越え、あっという間に左中間に到達。二塁ベース上で両手を上げ、ピースサインを作った。連続試合安打を自己最長の「13」まで伸ばす一打は、勝ち越し2点適時打となった。

 「やりました!

 みんなが作ってくれた最高の場面で最高のヒットが打てました!」

 4番の意地で決めた。目の前で内川が敬遠気味の四球。2死一、三塁となり、相手ベンチは昨年2打数2三振の加賀を送り込んできた。だが初球からバットを短く握り、執念で低めの直球をとらえた。「去年打ってなかったから追い込まれてるつもりで。いろいろ工夫しながらやっている。スライダーを待っていたが、体に近い球が来たので反応できた」と胸を張った。

 連続試合安打が始まった5月20日の中日戦(ヤフオクドーム)から重心を低く下げる打法に改良。これが奏功して2割3分台だった打率は上昇したが、途中で少し重心を戻すなど、試行錯誤の日々は続く。今は試合前のフリー打撃で右中間を意識することで調子を上げてきた。打点もこれで6試合連続となった。

 「毎日読んでますよ」という、スポーツ新聞からもヒントを得ている。他球団の打者がどんなことを考えてフォームを作り、打席に立っているのか参考にしている。本拠地では試合が終われば資料室に足を運び、必ず自分の打撃をチェック。明るいキャラで天然ぶりが目立つが、野球に関しては超がつくほど真面目だ。

 球宴ファン投票の中間発表で、パ三塁手部門でトップを走っている。「モチベーションになります。成績を上げないと」。ロッテ今江、楽天マギーらを引き離しているが、成績で劣っている現状は分かっている。「勝ち続けたら交流戦の優勝も見えてくる。勝ちにこだわりたい」。交流戦のチーム総得点は断トツトップの100点に到達。つながる打線の中心で、背番号5が存在感を発揮している。【大池和幸】