ロッテ古谷拓哉投手(31)が再びオリックス打線を圧倒する。明日10日の先発に向けて8日、QVCマリンで練習を行った。チームは現在、今季最多の5連敗中。連勝したい本拠地2連戦で「しっかり、がっちり、抑えて勝ちたいですね」と力を込めた。

 7年ぶりの先発だった6月26日に、プロ初の1安打完封を遂げた相手だ。9回2死で坂口に三塁打を許したものの、無安打無得点試合まであと1人と好投。当然、相手はリベンジに燃えている。「向こうは僕とやった後も何試合もやってますから。そこはお互いリセットして、ね」と気にするそぶりは見せないが「確認の意味で、前回の映像は見ると思います」。あの感覚は体に刻み込まれている。

 また、今回は悔しさをぶつける場でもある。4日の楽天戦で、4番ジョーンズに2打席連続2ランされるなど5回もたずKO。「悔しくて眠れなかった。反省を次に生かすしかない」。原因はコースの甘さだった。オリックスの4番李大浩も負けず劣らずの大砲だが、アバウトだった制球意識をより研ぎ澄まして臨む。

 猛暑続きの中、中5日で出番を迎える。「そりゃ疲れてますけど。だからって打たれたんじゃ、お話にならない」。好相性の猛牛打線から、2勝目をいただくつもりだ。【鎌田良美】