左手小指の亀裂骨折で戦列を離れている日本ハム中田翔内野手(24)が、早期復帰へ発奮材料を手に入れた。8月31日、千葉・鎌ケ谷でリハビリ中に、白木の新たな「相棒」が届けられた。「おう、ええやん」。片手で振ることが出来る65センチの短いバットに、思わず笑みがこぼれた。通常、試合では33~34インチ(約84~86センチ)が一般的だが、その4分の3。用具契約するミズノ社から贈られた。同社担当者は「何か役に立てればと」と、試合で実際に使っているものと同じデザインで本人に内緒で26日に発注していた。

 そんな気遣いに気合もみなぎった。右手のみで約200スイング。「俺の場合(打撃の)基本は右手。右手で(打つ)ポイントに押し込めるか」と、左手が使えなくてもレベルアップに必死だ。前日30日に使用した市販の同型バットは練習後に少年ファンに譲った。うれしいサプライズプレゼントに若き4番のモチベーションも上がったようだ。