<阪神8-4巨人>◇6日◇甲子園
これが和田阪神の理想型だ。「3番西岡」の新生クリーンアップが、すぐにつながった。1回、上本が二塁打で切り込むと、俊介の犠打で1死三塁。4試合ぶりスタメンの西岡剛内野手(29)は、外角150キロをしっかりと左翼へ犠飛を打ち上げた。わずか13球で1点を奪った。
和田監督
彼が入ると雰囲気がガラリと変わってくるね。ああいうケースでも、なかなか犠飛で返せないけど、理想的な犠飛だった。1番から4番まで走れるという打線を組んだからね。だいぶ前から、1度この打線を組みたかった。なかなかできなかったけど、今日は機能したね。上位が出ると活気が出るので。
虎将が言う「彼」こそが、西岡だった。1日広島戦(甲子園)の守備で左手薬指を裂傷。敵地でのDeNA3連戦を欠場した。先発復帰が、ロッテ時代の09年5月12日ソフトバンク戦以来となる3番起用。先制劇に貢献し、G倒へ勢いづけた。
西岡
普段は初回に得点圏で回ってこないけど、期待して3番で使ってもらっているし、結果を出したいと思った。ケガとか配慮してもらってるから、期待に応えられて良かった。
借りは、まだまだ返した。3回は1死二塁で二塁左へたたきつけた内野安打。4番鳥谷の適時打、5番マートンの犠飛につなげた。5回無死一塁では「3番というより変わった2番のイメージ」で引っ張り、二塁の失策を誘った。8回には右前へ運んでマルチ安打。変幻自在の新3番が、8点猛攻を生んだ。
諦めない姿勢が、次につながる。巨人戦を前に、西岡は言っていた。「次の巨人とやる時は負けられない。クライマックスシリーズでも見下されるので。なめられますから」。2桁のゲーム差を回避し、巨人とは8ゲーム差。なめられたらおしまい。プロの意地と誇りを持って戦った西岡は「順位が決まるまでは諦めないというのがチームで徹底している。いい方向に向けられたかな」と手応えありの様子だった。【近間康隆】



