鷹に朗報だ。ソフトバンクが本格調査に乗り出すオリックス李大浩内野手(31)が退団に傾いた。15日、関西空港から韓国に帰国。2年契約が終了し、去就について注目発言した。

 「代理人が交渉しているが、決断するのは私。(現状維持なら)話にならない。難しい。いろんな球団と比べることはやりたくないが、プロである以上、一番高く評価してくれるところでやりたい」

 オリックスに謝意を示しながらも、移籍を視野に入れていることを明言した。残留を希望するオリックスは再契約金を含め2年8億円(推定)を提示しているもよう。これに李大浩は「僕が(韓国の)ロッテからオリックスに来た時と変わらない」。交渉決裂の可能性が高まってきた。

 メジャー、阪神も含めた争奪戦の様相を呈してきたが、資金面ならソフトバンクは優位に立てる。本社の強力なバックアップを支えに、出来高も含め、4年総額18億円程度の超大型契約も可能。球団関係者は「当該球団と選手の間にはいろいろあるでしょうから」と現在は推移を見守るが、今オフは実績のある「国内外国人」の獲得を重視。来月にも行われるアタックへ、着々と準備が進められているようだ。

 141試合で打率3割3厘、24本塁打、91打点だった4番打者は「早く決めて野球に集中したい」と早期決着を望んだ。思いの丈を吐き出すと、渡韓直前に周囲を見渡して言った。「2年間、ありがとうございました」。オリックスとの決別にも聞こえる意味深コメントが、争奪戦の開始ゴングとなるのか。