日本ハムにDeNAから交換トレードで加入した佐藤祥万投手(24)が“工藤イズム”継承で活躍を誓った。17日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で入団会見に臨んだ。年俸770万円(金額は推定)で背番号は未定。07年DeNAの前身の横浜入団時、工藤公康氏(日刊スポーツ評論家)が巨人からトレード移籍し、09年までの2年間、同じチームでプレーした。「一緒に練習してくれたり、すごくかわいがってもらった」。当時の憧れの先輩と同じく、新たな人生を踏み出した。

 投球スタイルを重ねている。佐藤祥は「球種も似たような感じ。投げ方が理想」と自己分析する。工藤氏は代名詞であるカーブ、緩急を生かした強気の投球スタイル。自らは左打者への内角に鋭く食い込むシュートを武器に、真っ向勝負を売りにする。身長176センチの工藤氏とは4センチ差の172センチと背格好が似ていることもあり、下半身の使い方などのレクチャーも受けた。

 かつて「優勝請負人」と呼ばれた工藤氏にあやかるつもりだ。左腕不足のチーム事情もあり、即戦力として大きな期待が寄せられている。栗山監督は「投げっぷりが良い」と中継ぎで起用する予定。佐藤祥は「心を入れ替えて、しっかりファイターズの1軍戦力になりたい」と一念発起した。3球団で優勝経験のある工藤氏のように、チームの勝利のため全力を尽くす。【田中彩友美】