“日本一査定”だ。楽天松井稼頭央内野手(38)と斎藤隆投手(43)が25日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、松井が3000万円増の1億6000万円、斎藤が3000万円から倍増の6000万円プラス出来高払いでサインした。前日までは、ほとんどの選手が現状維持か減俸だったが、主力クラスの登場で、一気にご祝儀ムードに転じた。(金額は推定)
ほてったような松井の顔が、「暖冬のオフ」の始まりだった。地元テレビ局のインタビューに加え、カメラマンから無数のフラッシュを浴びた。今季125試合の出場で打率2割4分8厘。昨年2割6分6厘で打率は下がったが、3000万円増。一発サインで「キャプテンとして、成績に表れないところの評価をしていただきました。非常にうれしく思います」と、晴れ晴れとした表情だった。
主将だけでなく、チーム最年長の斎藤もホクホク顔だ。9年ぶりの日本での契約更改に「懐かしかった」。どれくらいの増額かと問われると、「みなさんの想像してるくらいですよ」とニヤリと笑った。今季3勝0敗4セーブで、一気に倍増となる年俸6000万円。「プレーの内容もそうですけど、それ以外の面でもチームにいい影響があったと評価していただいて、うれしかった」と、すがすがしい表情で話した。
ともに「まとめ役」としてのボーナス査定でもある。交渉に同席していた安部井スカウト部長から「チームを引っぱっていってくれた。精神的な支柱だった」と高く評価を受けた。優勝経験のない若手が多く、ベテランの存在と経験は日本一を後押しした。銀次、岡島らから信頼を寄せられていた松井は「主将でよかったなと。主将冥利(みょうり)に尽きます」と笑顔で会見を終えた。
28日には日本シリーズでMVPの美馬が契約更改に臨む。セ・リーグでは中日が大減俸の嵐で厳冬の契約更改。仙台の冬こそ厳冬だが、日本一になった楽天主力選手の懐は温かくなりそうだ。【斎藤庸裕】



