楽天片山博視投手(26)が27日、Kスタ宮城で契約更改交渉に臨み、3400万円から400万円ダウンの3000万円(金額は推定)でサインした。今季は31試合の登板に終わり、9月1日に2軍降格して以来1軍に戻れなかった。後半戦は2軍が多く「優勝の中にいられなかったのが悔しかった。球団からも『常に1軍にいないと』と言われました。大事なことはチームにいかに貢献しているかですから」と振り返った。

 減俸分は来季の活躍で取り返す。例年「今年は先発だ」とか「中継ぎとしてクイックを極めよう」など、自分で役割を想定してきた。だが、2軍にいて気づいたことは「片方に決めないで両方やればいい」という単純な理屈だった。「来季は究極の便利屋になります。先発も中継ぎもやります」と宣言した。来季も左腕不足は変わらない。片山の復調は選手層に大きな影響を及ぼすはずだ。【金子航】