ソフトバンク内川聖一外野手(31)が、自身初のフルイニング出場に意欲を示した。27日、都内で「ジョージア魂賞」の表彰式に出席。8月に右肋骨(ろっこつ)の骨折を抱えながらのサヨナラ打が評価されての受賞だが、来季は故障なく、全144試合の完走を目指す。
来季14年目を迎える内川が新たな目標を掲げた。自身初の全試合フルイニング出場だ。「頑張らないといけない。グラウンドに立ち続ける大事さを知った。最後まで立ち続けたい」。
継続の重みを感じた出来事の1つが、7月に負った右肋骨(ろっこつ)の骨折だった。痛みを抱えながら8月2日西武戦でサヨナラ打を放ったことが「ジョージア魂賞」の表彰理由となった。今季は横浜時代の10年以来に全144試合に出場したが、故障の影響で指名打者での出場、試合終盤の途中交代もあった。
ベテランの域に差し掛かり、フルイニング出場は決して簡単ではない。ただ、球界の先輩の言葉が参考になった。同賞の選考委員として来場した工藤公康氏(日刊スポーツ評論家)と話す機会があり「メリハリをつけてやった方がいい」とヒントを教わった。
48歳まで現役を続けた224勝左腕はかつて現役時代の東尾修氏(野球評論家)について「よく遊んだけどよく練習もしていた。あのメリハリが魅力だった。投球術もそのまんまだった」と話したことがある。オンとオフの切り替えの重要性を内川にも伝えた。
内川は前日26日のコンベンションで、チームメートの長谷川が獲得した首位打者と最多安打のどちらかを奪いたいと誓った。フルイニング出場の首位打者は69年王、95年イチロー、01年松井秀、10年西岡、そして今季の長谷川だけ。「人がやったからやりたいわけではないが、チーム内でそういう選手がいるのは刺激になる」。
健康な体と、心のメリハリをつけられれば、史上6人目の快挙も近づくはずだ。【大池和幸】



